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セウォル号の引き揚げ、なぜ沈没事故から3年もかかったのか。

2017/04/03
韓国の沈没船「セウォル号」は、3/23に海底から引き揚げられ、
3年ぶりに姿を現しました。

ソウルから車で5時間、モクポという港まで行ってきました。
20170403 blg3

モクポの市街は、セウォル号の被害者の冥福を祈る黄色いリボンマークがたくさんあり、
引き揚げられたセウォル号が接岸する港あたりは警察も交通整理をしていました。

見えるところまで歩いていくと、変色したセウォル号の青い船底が見え、
いまだ行方不明の9人の捜索、調査作業中のようでした。

     20170403 blg

黄色いリボンには被害者へのメッセージが書かれ、
祈りを捧げている遺族の姿が見えました。

報道陣がとにかくたくさんいました。

2014年4月16日に大型旅客船「セウォル号」が韓国南西部の珍島(チンド)沖で沈没してから、
3年が経過している。
修学旅行中の高校生ら295人が死亡したこの事故は、
韓国人の悲しみ、怒り、そして疑念がこもった大事件である。

痛々しいセウォル号の姿を見て、遺族の気持ちを考えると
私は改めて悔しい気持ちになりました。


なぜ、沈没過程で船内に入って、海上警察が乗員を助けられなかったのか。
なぜ、引き揚げに3年もかかったのか。



セウォル号の引き揚げは、「船体を切断せずに引き揚げる」ことが基本条件だった。
しかも、流れが速いことで有名な水深44メートルの海である。
1万トンを超えるセウォル号。この規模の船舶を解体せずに引き揚げるのは前例がないそうです。

2014年4月〜約半年
「引き揚げより最後の一人まで捜索が先」だと言う行方不明者の意見が強かった。
大統領は、救助を巡る数々の不手際が批判された海洋警察を解体し、
セウォル号の運行会社のオーナーの身柄確保に乗り出したが、変死体となって発見された。

その後、技術的検討、そして引き揚げが正式表明され、
2015年4月中国の業者が落札された。
入札金額は、851億ウォン(約84億6300万円)だった。

2016年1月より作業は始まったが、あらゆる誤算があり、引き揚げ方式を変更することに。
1年の歳月が無駄に。

「予期せぬ技術的な欠陥」「予期せぬ気象条件」「予期せぬ海底の状態」、「予期せぬ潮流」などが
韓国政府のセウォル号引き揚げ延滞の口実だった。

上海サルベージとの契約は延長され、契約金額は916億ウォン(約91億1000万円)に膨れあがっていた。
引き揚げ方式を変更してから、セウォル号が引き揚げられるまで、わずか4カ月で、
2017年3月ついにセウォル号は水面上に姿を現したのである。
行方不明者のものとみられる遺骨6個が発見されました。


韓国政府がもう少し早く引き揚げを決めていたら・・・
政府が引き揚げ予算をもう積み増していたら・・・
政府が状況を客観的に判断して、もう少し早く引き揚げ方法を変更していたら・・・

セウォル号はもう少し早く引き揚げられていた可能性が高いでしょう。
韓国の国民には、乗客をさしおいて脱出した船長への怒りだけでなく、
当時の朴大統領の対応の遅れで救出できたはずの人まで犠牲になったとの思いが強く残っています
引き揚げが決まるまでの政府の迷走ぶりも不信感を募らせ、結局、朴氏の弾劾裁判の争点となりました。

セウォル号の船体は数日かけてローラーに載せられ陸側に移されるようです。

    20170403 blg2

これからも遺族だけでなく多くの市民もモクポを訪れ、祈りを捧げることでしょう。
二度とこのような事件が起こらないようにと強く願います。


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